ジャイアント・台風
〜ジャイアント馬場物語〜



「ジャイアント台風〜ジャイアント馬場物語〜」という本を
僕は偶然手にとってしまった

本屋でぺらぺら1,2ページめくると、
そこはもう、ジャイアントの世界。

すぐにレジに行って、購入してしまった。




この漫画の作者は「辻なおき」。
彼はタイガーマスクも書き上げた、れっきとしたプロレス漫画の大家。

しかし、時代の流れか
実在の人物を描くにしてはあまりにも荒唐無稽な内容なんです。

まぁ、その荒唐無稽さこそ、
この作品の見所
なんですけど。





もちろんジャイアント馬場は実在しています。
(当たり前だ)

しかしそれすら疑いたくなるような、
仰天エピソードが収められてるので、軽く紹介していきましょう。







ジャイアント馬場=馬場正平
彼は元巨人軍の2軍のピッチャーだったことは有名ですね。

しかし彼は脳腫瘍で巨人軍を脱退。

その後、他チームに移りますが、
昇格寸前に、スポーツマンとは思えない
出来事が起こります。

風呂場の石けんですべって
転び、
右手を20針も縫い


契約はならず。

20針縫うとか、どういう滑り転び方なんでしょう。







その直後に、ふさぎ込んでいた彼の目に
TVで大活躍をする力道山の姿が目に入ります。

そして馬場は
「おれの巨体を活かすにはプロレスしかない」と
力道山を訪ねます。




そこで、馬場を待ち受けていたものは・・・


力道山の馬場に対する
異常なほど脚色された
しごきの数々だったのです。










エピソード1>

力道山「お前の根性が本物か俺が確かめてやる」

馬場「はぁ」

力道山「このデカブツの手足にバーベルを付けろ」



言われるがままに手足を拘束された馬場です。

しかしこの絵で注目しなければならない点が
もう一点ほどあります。


馬場の手足をしばっている
画面左上の青年・・・。


無表情にも、
ほどがあります。



こんなこと、
日常茶飯事なのでしょうか?




そして力道山が次にしたことは・・・。


「力道山道場名物の
新人歓迎パーティー
じゃ」


ゲ・ゲゲ・ゲゲェェェーーー!
蜂の巣を投げ込んだぁ!


案の定・・・


しかし、刺されすぎです馬場。
死にますよ、ほんと。





なんとか死にものぐるいで、
部屋を脱出した馬場。


その馬場に力道山は、

「お前は今、死にものぐるいだっただろう
俺はお前に死にものぐるいという気持ちを
教えたかったのだ」


と、あまりにも無理な理由付け


それを聞いた馬場は
「先生は俺のことを考えて、こんなことを・・・」
と涙を流し感動。


っていうか、
そこは怒れよ、馬場。


こんだけ刺されて、
ほいでしかも
学ぶことが「死にものぐるい」だけかよ。










エピソード2>>


開いたマンホールの上で
清々しい顔をした
力道山を乗せて
ブリッジ。


力道山「お前がブリッジを崩し、
このマンホールに落ちれば、
この俺も一緒に落ちてしまうのだからな」

馬場「はぁ」


どうも僕には
力道山は馬場が落ちる寸前、
飛び上がって助かる気満々な
気がしてなりませんが。









エピソード3>>


これが最も恐ろしい特訓だと言えましょう。

力道山は馬場をある場所につれて行きます。

そこで馬場が見たものは・・・。





「はなすぞ馬場!
お前が倒せ!」



ウシかよ!
絶対
無理だって!






「ギャーッ!」

やっぱりな。







「ぴぴぴ」

完全にノックアウト
されてますが。





その後、ウシの上に乗り、
上から
首を締め、殴り殺すという
卑怯な手段
で勝利を収めた馬場

ついに力道山からも認められ、
最後の修行へと続くのです・・・。









エピソード4>>


力道山から申し渡されたのは

アメリカプロレス武者修行。





そこでは、
そんな馬鹿な
と言いたくなるような
脚色されたプロレスラーが登場します。

それもわんさか。


バネが8本もついたエキスパンダーを今にも引きちぎりそうに
引っ張っている覆面怪人。



鉄アレイを頭に打ち付けている
黒人レスラー。





と、ここまでは
なんとか理解できますが・・・。





フランケンシュタインそっくりの
白人の
巨人。
・・・コーラの瓶を
関節で割っています。






奇妙な仏像を飾ってなにやら
ぶつぶつ祈っている
蒙古人の大男。






血のしたたる生肉を
ばくついている
原始人のような山男。


生肉・・・・・・・・。













んな、あほな。










と、途中で無意味な脱力感を、
何度も味合わされながら、
いつのまにか読み終わっている
この「ジャイアント台風」。

ジャイアント馬場の人生が
無理に脚色されているのを
笑って楽しむのもよし。


文庫本で現在でも売られているので、
是非、ご覧になってください。


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