香港・マカオ・深せん・広州篇

4.カモネギ香港さようなら

 2000年10月12日、あいにく小雨。
今日は朝から自由行動のつもりだったが、親切?なガイドの勧めもあり昼食を共にしてお別れする事になった。
午前中の日程は、免税店での買物となっているが自由行動である。一応案内はされたが
4人組とも買う物もナシ、そそくさと最後の香港を楽しみにそれぞれ散った。
私達はもう一度埠頭に足を向け、昼間の香港全景を写真に収めた。
今では珍しくなったジャンクの小船が波間に漂い、後のビル群が夜とは又違った趣を醸し出す。
楽しかった香港、美味しかった香港・・・・・・ひと時の感慨に耽る。
昼間の香港全景 波間に浮かぶジャンク

香港最後の食事は上海料理であった。次々と運ばれてくる料理は盛り付けも大雑把だし見た目も美味しそうとは言い難い。
一口食べて見ると、アラ恐ろしや瞬時にして上海での食生活の困苦がまざまざと甦ってきた。
この先2ヶ月も上海に滞在する事を考えると、急に現実に引き戻されたようである。
香港で種々の中国料理を食べ較べて、ハッキリ認識したゾ!上海料理は美味しくな〜い。
それが証拠に連日の料理は殆ど平らげた4人組だが、今回は見事に殆ど残っていた。

餐庁から鉄道駅まで歩いても行ける距離だと聞いていたが、外は雨だし足元も悪いから、
「タクシーでも10HKドルくらいだからワタシが手配してあげましょう」
今日は化粧ノリの悪いガイドが
気持ち悪いほど親切に言ってくれた。

・・・・・・「じゃぁ、お願いします」
待機していると、意味有り気な笑顔で戻ってきて曰く、

「親切な運転手サンが駅まで行ってくれるそうでス」

私は人間が素直だから額面通り親切と受け取った・・・・が?愛妻に何やら耳打ちしている。

私「何て言ってたの?」
妻「チップを気持ちで30HKドル渡して欲しいって・・・・・」

馬鹿言うんじゃないよ、普通、気持ちでいいと言って金額まで言うかぁ?!
最後の最後まで、少しでも香港にお金を置いて行って貰おうとの魂胆ミエミエである。
ちょっとムカついたが「もう最後だから、イイヨ、あげれば」もうゴチャゴチャ言っても仕方ない。
「10HKドルで行けるのに、ナンで30HKドル掛かるンだ」と、中国人はこう言う不合理には怒りを露わにして中々納得出来ナイ。

何の事はない、大通りを渡って坂を上がった所に駅があった。歩いても5〜6分だろう。
駅に着くと、すぐさま運転手は降りてきて甲斐甲斐しく、スーツケースを降ろすのを手伝う。
私は心の中で「そりゃそうだろう!これで30HKドルは取り過ぎだろう」と呟く。
後では不満顔の女房に、ドサクサに紛れてガイドが何やら囁いていた・・・・・・・???
運転手と握手をして礼を述べ、妻がチップを渡そうとすると、驚くなかれイラナイと手を振る。
それを見てすべてが明白となった。全部ガイドが絵を書いたのである。

私のお陰で貰えたチップだからと、あとで巻き上げる気かも知れない。
体は細いくせに、やる事は太い奴だ・・・・・・○○旅行社のアンケートにタップリ書いてやるゾ。
妻も一旦出したものは引っ込められないから、強引に運転手の手に握らせた。
運転手は思いがけない事に喜び、何度もサヨナラの手を振った。

駅の構内に入り、愛妻に「ここで待ってるから切符頼むよ」と指示。さっきより更に不満顔の妻に「どうしたんだ」と声を掛けると、「30HKドルと言ったのに40HKドル取られた」と悔しそう。
バスから降り際に囁いていたのは、この事だったのか。

「運転手さんが荷物を降ろすの手伝ったから、もう10HKドルあげて下さい」

妻も一瞬戸惑ったが駐車禁止の場所で急いでいたから、言われる侭渡してしまった。
ウチの奥さんはこの手の事には非常に悔い堪える。30HKドルでも憤慨していたのに更に10HKドル 騙し取られ、きっと自分の愚かさへの苛立ちなのだろう。
日頃ちょとしたミスでも責められている私は、この時とばかりに叱声を浴びせ掛けた。

「アナタは日頃偉そうな事を言っているが、肝心なところでツメが甘い!」

私が1年に数回有るか無いかの、優位に立てた貴重な瞬間である。
殊勝にもシュンとして「私のミスでした認めます。ごめんなさい」これも1年に1回聞けるかどうかの謝罪の言葉でした。
深セン駅前通り 右側が泊まったホテル

九龍駅から深センまで1時間足らず到着。中国入国であるからパスポート提示。
駅前はホテルや餐庁や按摩所の呼び込みがひしめき賑やかだ。
深センはミニ香港ともプチ香港とも言われ、香港と密接な関係にある為、通貨も元とHKドル両方使える。
早速ホテル探し、スーツケースを引き摺っているので、なるべく近い場所を物色する。
目聡い妻が手頃と思われるホテルと交渉、3っ星1泊400元に決定。
夕食は近くの小さな食堂で、昨夜までとは天と地ほど極端にレベルダウン。
愛妻の財布のヒモは固く、食後按摩に行きたい私にまで難色を示す。
俺の金だァ!文句あっかと言っちゃァお終いだから、グッと堪えて気を使う。
結局、渋る女房を抑えて按摩に行く。
カミさんが何人もの呼び込みのお姐ちゃんに内容と値段を確認交渉し、 ようやく案内された按摩所に入って又驚いた。ホテルのワンフロアーを全部使っている。
入口には按摩士のカラー写真が30枚程ズラッと貼ってあり、規模がデカイ。
私は全身及び足ツボマッサージと耳掃除をチョイス。所要2時間締めて110元であった。
この値段に、あぁ中国に入ったと実感した次第。
深セン市街中心部 金ピカ成金趣味

愛妻は、私が按摩に掛かっている時間を無駄にせず、明後日の広州行き列車切符と広州〜上海の航空チケット(1人1050元)を予約購入に行ってくれた・・・・・・えらい、エライ

5.深センは新鮮だ〜へ続く・・・・・・・・・・・・・・・

 
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