OHHO日記

1999/11/21〜2001/10/13レイアウト更新〜 田熊孝浩

ポン!歌謡曲の雑誌「OHHO」オッホ・ネット版日記 【リンク・フリー】

2004年9月3日(金)
胃は大丈夫ですか?


 「今日はこういう人が多いですねぇ。数字はどこも悪くないのに…」

 と言われた、昨日の午後4時すぎ。
 午後1時すぎに受付して、3時間経って「原因はわかりません」とは。

   ●

 あれは午前11時ごろ。
 それが最初の兆候。

 「あれ?なんかお腹の上の方が張ってきたぞ」

 そう思った。
 その後しばらくすると、じんじんじんじんと痛くなってきた。
 いや痛いというか、だるいというか、お腹の上の方がヘン。
 もうすぐ12時だから、何か食べたら治るかな?
 そう思ったのだが、実際に弁当を前にしても、いつもの「食べたい」気持ちがわいてこない。

 「そこは胃やで」

 と一緒に食べているメンバー3人から言われて、会社で常備している胃薬のソルマックを飲む。

 「すっきりしてきたんちゃう?」

 最初はそんな気がしたのだが、それでも食欲が出てこない。
 タケノコを数片食べて、リンゴを2切れ食べるが、そこでもうギブアップ。
 事務椅子を並べて寝させてもらう。
 それでも調子は今いち。
 ソルマックが効いてきたのか、逆に胃が暴れ出しているようで、ずっと寝ていられない状態に。
 かと言って、立ち上がってもヨロヨロとしか歩けず、「う〜ん、これは第二の『救急車事件』勃発だな」と覚悟を決める。

 「隣に病院があるんやから」

とアドバイスを全員からもらい、素直に従う。

   ●

 それにしても、病院はどうしてこうなのだろう。

 と思うのは、病気の時だけとは思うのだが、待ち時間が長いのなんの。
 待合い室のベンチ椅子の上で、のたうち回っているぼくがいるのに、次から次にくる人の受付を先にして、次にどこへ行けばいいかの指示をくれない。
 次の内科の受付に行ったら行ったで、そこでもアンケートを書かないといけない(さっきの総合受付でも初診用のアンケートを書いたばかり)。

 「ちょっと待ってもらっている間に、先に検尿してもらいましょうか」

 と尿をとったはいいが、それっきり。
 ぼくはベンチ椅子の上で「ここで寝ころんでいいのだろうか?」「いやいやここはしっかり平然としておかなければ」と天使を悪魔が交互にささやき合う。結局は悪魔が簡単に天使を寄り切り。待っている人が少なくてよかった。

 検尿、レントゲン、血圧、採血と種々の検査をこなす。
 しかも、そのたびに、じっくり待たされる。
 ようやく、お医者さんの前に座り、触診をしてもらう。

 
「ガスがたまってますね」

 (うむむ。これはまさに、救急車事件の再現。しかし今回はそんなことがないように、この病院に来る前に会社の中でしっかりしてきたのだ)

 だからぼくは高らかに宣言した。

 
「出すぎるくらいに出してきました」

   ●

 その後、「時間はありますか?」の問いかけがあり、うなずくと点滴室送りとなる。
 点滴室送りになったことで、ようやく正々堂々と横に寝ることができるようになった。
 ぐっすり熟睡。1時間くらい?

 だいぶすっきりして、お医者さんの前にもう一度行く(その前にもまた待たされたが)。

 「どうですか? 点滴すると少しよくなったのじゃないですか?」

と、聞かれる。
 しっかりその通り。だいぶよくなった気がする。

 「はい、軽くなった気がします」

 ここで冒頭のお医者さんの言葉が出てくる。

 「今日はこういう人が多いですね。疲れからか、検査の数字は正常と変わらないのに、調子を崩されている人が多いです」

 そういえば、ぼくの前に受付していた人も、若めのサラリーマン。ネクタイをきちんと締めていた。このお医者さんにくる前にも、同じようなスーツの上下を着た体格のいいサラリーマン風の人がいた。ぼくもそのうちの一人か。

 「輸液を点滴で入れたので、脱水症状が改善されたのだと思います。たぶん、これで大丈夫だと思いますが、念のため、胃に膜を作る薬と整腸剤を用意しておきますね」

 結局はっきりした原因がわからないまま、ぼくはその病院をあとにした。
 検査代をひっくるめて、4570円なり。

   ●

 しかしだ。
 問題はそこからだった。
 近頃は、病院では薬をくれない(みたい)。
 病院では「処方箋」というものを渡されて、それを薬局にもっていって、薬をそこでもらってほしいという。
 仕方がないので、病院を一歩外に出た。

 「なんか、また…」

 ぶり返してきた。
 お腹がまた気持ち悪くなってきた。

 「困った。しかし、ここで引き返せば、同じ時間待たされる。ここまでやっときたのだ。ここで薬をもらわなければ…」

 道路も向こうにある薬局に向かおうとするが、信号は赤。
 車がブンブン通る。
 こんなに排ガスをまかれたら、吐いてしまうじゃないか。
 やはり病気にならないと、しんどい人の気持ちはわからない。

 やっとのことで薬局にたどり着くと、そこでもまたアンケート。

 「お薬手帳を作りますので」

 なんで、しんどい体にアンケートばかりなのだろう?
 いつもは普通に簡単なことが、こんなにたいへんなことだったとは。

 必死の思いでアンケートを書き、薬を2種類もらう。
 ここでまた薬代。400円なり。

   ●

 病院に行ったのに、ヘトヘトになって、会社に戻ってくる。

 「顔色、まだ悪いで」

 と言われたが、ぼくはさっき自動販売機でポカリスエットを買ってきたのだ。
 思い出していた。遠い親戚のおじさんがこう言ったことを。

 「子供が風邪ひいたら、ポカリスエットを2本くらい飲ませて、寝さしといたらええんや。そんだら治る。医者なんて当てにならへんで」

 そう言ったおじさんの職業は、お医者さんだった。

 右手にポカリスエットを持ち、グイグイ飲んでいくとどうでしょう。すっきりしてくるではないですか。

 「こんなに元気になったよ。びよーん、びよーん」

と、ジャンプしてもへっちゃら。
 さすが、ポカリスエット。

 そういう元気になった姿をみんなに見せる。
 しかし、続きの仕事をしようとするぼくに「はよ帰り」の言葉が浴びせられる。
 ここでもまた、その言葉に甘やかせてもらい、午後6時前に退社。

   ●

 しかし、ここからまた事態は一変する。

 もう帰り道がつらいのなんのって。
 またぶり返してきたのだ。
 電車までの道、電車に乗っても座る椅子のない混みよう、電車を降りてからも家までの歩く道が長い…。
 いつは普通のことが、これほどたいへんなことだったのか、の連続でした。

   ●

 家に帰って、おかいさんを少し食べ、午後8時台には就寝。
 おかげさまで、今日は昨日のことが嘘のように元気。
 お昼のお弁当もおかわりをする勢いで食べてしまった。
 昨日は一体なんだったのだろうか。

 「健康はありがたいな」と思ったことと、「しんどかったら、そこで横になってもいいですよ」と言えるようになった(かもしれない)ことが収穫かな。

 今回の病気でも、また一つ勉強させていただきました。。
 

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