「はじめに・・・」の項目でも述べましたが、マッドスキッパーは通常、完全な真水(淡水)や完全な海水では長く生きていくことができません。また、難しいことでもありますが、種類によって生活していける範囲の海水の塩分濃度が微妙に違うのです。
まず、熱帯魚屋さんに入荷してくるマッドスキッパーは淡水域で採集されたものなので、飼育する際も淡水で大丈夫であり、塩分添加は必要ないということがよくいわれています。 今まで私が調べたところによると、熱帯魚屋さんによく入荷されるのは、インド経由で入ってくるというマッドスキッパー(時にはインディアンマッドスキッパーと呼ばれる)は、自然界でも、非常に塩分濃度の低いエリアまで分布していました。2003年後半になってからよく入荷されてくる、ベトナムマッドスキッパーも同様に、淡水エリアにけっこういるのです。
これはどういうことかというと、他の熱帯魚を採集するときに、ついでに近所にたくさんいるマッドスキッパーも見た目がかわいいし売れるし、ということでいっしょに取られてくるようなのです。採集する業者は見たままを言いますから、「淡水のエリアにたくさんいるよ」といえば、卸の問屋さんからペットショップまで同じ情報がいくわけで、「淡水で飼育できる 」ということになってしまうようです。
インディアンマッドスキッパーとベトナムマッドスキッパーは5〜20%に薄めた海水、アフリカンマッドスキッパーやトビハゼは15〜30%に薄めた海水が、一番快適な濃度であると思います。
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