モドン属 セプテム (Periophthalmodon septemradiatus)
この種は、わたしが見た限りマッドスキッパーの中で最も美しい種の1つであると思います。成長してくると、オスメスともに体のうろこの端が光沢を帯びるようになり、光の加減できらきらして見えるのです。特にオスはこのメタリックな輝きがはっきりしており、また背ビレの赤と青の対比が非常にきれいです。セプテムは、マッドスキッパーの中では珍しく、見た目でオスメスの区別がつけられます(>>雌雄の区別参照)。オスの第一背びれは非常に大きくきれいで、よく目立つのに対し、メスの背ビレはとても小さいのです。
肉食性で、自然界ではゴカイやカニなどのほかに昆虫をよく食べているという報告もあります。確かに、セプテムの住んでいるニッパヤシ林内には、マングローブスズムシがたくさんいて歩き回っています。これを好んで食べているようでした。
また日本には、よくベトナムマッドスキッパーあるいはブルーアイマッドスキッパーという名前で最近大量に入荷してくるようになった種類です。ほとんどがベトナムから輸入されてくるようです。
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