モドン属 シュロッセリ (Periophthalmodon schlosseri)
この種は、マッドスキッパーの中で最も大きく成長する種類で、最大30センチを超えることがあります。東南アジアに広く分布しており、さまざまな国で食料となっています。モドン属の外見の特徴である、目から尾ビレにかけての太い黒色帯が、はしっているのが見られます。完全肉食性で、トビハゼ属と同様にゴカイやエビ、カニだけでなく、トビハゼやムツゴロウの子供なども食べます。
また日本には、よくジャイアントマッドスキッパーという名前で入荷してくる種類です。紛らわしいのですが、アフリカにいるPeriophthalmus barbarusも20センチ弱まで成長するので、それもジャイアントマッドスキッパーというインボイスネーム(流通上の名前)がついていて、実際に写真などで確認しないと分からないことが多いです。アフリカンマッドスキッパー(アフリカから来たジャイアントマッドスキッパー)とは、背ビレの色の違いで容易に区別できます。アフリカンは青いですが、シュロッセリは赤っぽい黒色の背ビレをしています。
種小名のschlosseriとは、この種をはじめて採集したJ.A.schlosserさんの名前から来ているそうです。
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