白 馬 沢 ス キ ー
長野県白馬村白馬沢(はくばさわ)
2007年4月7日(土)
メンバー : 麗しき 糖質ゼロ子 あう ガスター20 悪徳釣り師
長野市からオリンピック道路を経由し白馬村に入ると、北アの鋭い山々が忽然と現れる。まるで別世界のように白く輝いている。皆で思わず「おお〜」と声を上げる。今までの山は一体何だったんだろう。 4月からの山スキーは、雪解けの残雪を滑るいわゆる「春山スキー」となり、厳冬期には雪崩等で手が出せなかった沢や急溝ルンゼが主なターゲット(滑降場所)となる。今年は特に雪不足ということもあり、春山スキーのエリアも北ア周辺に絞られてくると思う。しかし、同じ北アでも東京から行く場合、富山県側はかなり遠いため、この長野エリアが週末スキーの最適地となっている。 栂池のスキー場で、関西から週末通勤しているあう氏と夜行列車で遥々訪れたM様と合流する。ちなみにあう氏は先週も来ているし来週も来訪するそうだ。すごい!でも遠征費用は大丈夫だろうか?他人事ながら心配である。地方の皆さんはあまり意識することはないかも知れないが、遠征費用(高速代、ガソリン代、リフト代、駐車場代、タクシー代、飯代、お土産代など)は一回約4万円前後は必要で、何人かで同乗すれば当然安く済むのだが乗用車にただ1人で来訪するのはかなり辛い。そういう意味では、関西圏にもスキー仲間がたくさん欲しいところだ。ただし、私のような老体では迷惑かけるばかりなので、あう氏以上にやる気のある若者がよろしいかな。 |
白馬沢滑降ルート

| 天気は上々である。栂池スキー場トップから穏やかな平原をテクテクと歩く。風もなく紫外線に曝された肌がジリジリと焼ける。暑さに耐え兼ね上着を脱ぐがすでに玉汗が滴り落ちている。汗でサングラスが水浸しとなり前がよく見えない。いつものようにあうでりおきトリオは速い。やはり彼らのダイエットの効果はすごいものがある。おき子さんはマンナンライフ?で9キロ減継続中、あう氏は部下のOLにモテるためにジムでメタボリック減量中、ヘビースモーカーのでり氏は重い病のため5キロ自然減量。体脂肪率高の私とM様は必死に後を追う。これもいつも通りの展開である。我々の他にも外人さんや単独スキーヤー、山岳パーティなどが見られ賑やかである。このエリアには滑降可能なコースがいくつもあり、金山沢や直登ルンゼなど天候や雪の状態を見てから思い思いのコースを滑降するのである。こっちがダメなら隣という感じでドロップポイントに着てからでも選択肢は残されている。縦走も兼ね主稜線まで出て滑降する人もいるそうだが、ドロップ時点でガスっていたりすると間違って黒部側に降りてしまうことも往時はよくあったそうだ。今はGPSがあるので目的コースを間違う人はまずいないらしい。 相変わらず玉汗であるが山は春山ハイキングといった雰囲気で、どのパーティものんびりしている。しかし、登りがきつくなってくると一気に失速してしまい、疲れて写真を撮る余裕がなくなってくる。不思議なことにこれだけ汗が噴出しているにもかかわらず喉が渇かない。前回の教訓から西川口の水2Lとスポーツドリンク500ccを持参したが、口にするのはサーモスの熱いコーヒーばかり。出発前に風邪薬を飲んだのが失敗だったか。 カメラの調子が悪くなり(実は記録メディアが飛び出していた)ザックからデジカメのスペアを出したりモタモタしていると、あっという間にM様との距離が開いてしまう。しかも、離れていた後続パーティがすぐ後ろに迫ってきていた。ちょっと焦る。稜線手前ではさらに急傾斜となり、僅か5m足らずの雪庇の脇がなかなか抜け上がれない。ここで扱けたら100mは滑り落ちるだろうか。シールの摩擦ぎりぎり、ストックをアンカーにしながら小刻みにジグを刻んでやっとの思いで這い上がる。 |

| 稜線へ出ると景色に一層凄みがでてくる。雲が出ているので遠方は見渡せないが、眼下は急峻な山とルンゼばかりである。夏場に見る感じとぜんぜん違う。景色を楽しみながら主稜線方向に進むと、雪がカリカリになってきたのでスキーを脱ぎアイゼン歩きとなる。他のパーティは手前でドロップしたのか見えなくなった。時々ハイ松の空洞に足を落とす。いい加減に履いたアイゼンが何度もはずれる。それを直すのにまた無駄な時間を食う。空気薄の影響もあり凡人の4倍の時間をかけ稜線を歩く。シール登行ならば足の力を抜いても歩けるのだが、アイゼン歩きでは無理にでも足を上げないとすぐに躓き転んでしまう。おかげであうでり組は小蓮華山で40分も待ったそうだ。申し訳ない。 |


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ドロップポイントは広くて楽しそうな斜面だがかなり急である。滑り出しはカリカリと、その後はモナカ雪で、足がまだスキー慣れしていないこともあってかターンで板が引かかり転倒する。皆はもうかなり下っている。このままじゃ置いてかれる。写真を撮る暇も無く強引に滑る。稜線から100mほど降りただろうか、急にザラメ雪に変わり板が楽に回るようになる。ザラメとモナカが交互に出てくるので注意して滑る。さらに100mほど下ると傾斜はいよいよ谷状になってくる。雪も水の含んだ重いものに変わり雪崩跡が現れる。デコボコしてまともには滑れない。。 |


| 谷幅が50mぐらいに絞れた所から下を見下ろすと、滑降斜面というより雪崩の集積地だ。思わず滑るのを躊躇し立ち止まってしまう。雪崩れても全員が呑まれないよう先発と後発に分かれて滑る。端から端へ綱渡りのように滑る。先発のかきおきコンビも普通には滑れないようで、デブリに板が刺さって止まっている。デブリの凹凸は下へ行けば行くほど大きくなってくる。右岸から急斜面が合流する地点で谷は広くなり傾斜も落ち着いてくる。ここからようやくスキーを継続して滑れるようになる。つづいて左岸から大きな谷が合流する。デブリの隙間を時にはジャンプしながら、時にはスキーが刺さりすっ飛んだりしながら楽しく滑る。かなり下まで降りると傾斜は緩んでくるので、そこからはほんの暫く足の力を抜き普通に滑れた。そして白馬大雪渓下部と合流する。ここらは遅い時期、雪渓を踏み抜かないよう気をつけたい場所である。 |







| 懐かしい思い出の売店が屋根だけ雪面から出ているのが見えている。数年前、魚氏と二人、この大雪渓を沢シューズで駆け下ったのだ。あの頃はまだやる気があって青かった。山遊びは青ければ青いほど夢中になれるもんなんだな〜。猿倉バス停までは砂防道路をスキーで滑り下る。山々はすでに深いガスに包まれてしまった。バス停からも暫くは雪が残っていたが1キロほどで途切れてしまい、二股までの約2キロほどは林道を歩いた。林道には大雪渓を滑ったボーダや金山沢を滑ったパーティがいて賑やかだった。M様とおしゃべりしながら歩いているとようやく満車状態の二股に着いた。着替えていると生温い雨が降り出した。 |



| レポート内容の監修 ・HPポリシー MCJ(Rev05-1117)に準拠 ・不特定または特定の誹謗中傷に類する記述 無 ・記録のねつ造及びデータの改ざん 無 ・無偏向性および妥当性 ○ ・閲覧者に与える不快感及び反社会的な記述 無 ・閲覧者に与える遭難事故の誘導性または危険性 有 一般事項 ・登山届けの提出および下山報告 届○ 報× ・山岳保険(登攀含む)の加入(期限有効) ○ ・雪崩対策(ビーコンゾンデスコップ液体ニトロ無線機) △(一部未携帯者有) ・救助ネットワーク 有 ・遊漁券の購入 対象外 ・入山料の支払い 対象外 ・共用施設(有料トイレなど)への寸志 対象外 ・遡行記録の提出 対象外 自然公園法の遵守 (抜粋) 第十四条 3−1 木竹を損傷すること ○ 3−6 火入れ又はたき火をすること ○ 3−7 木竹以外の植物を採取し、若しくは損傷し又は落葉若しくは落枝を採取すること ○ 特別地区 3−10 高山植物その他の植物で環境大臣が指定するものを採取し、又は損傷すること ○ 3−11 山岳に生息する動物・・・若しくは殺傷し、又は指定動物の卵を採取し、若しくは損傷すること ○ 3−12 湿原その他これに類する地域のうち環境大臣が指定する区域内へ 当該区域ごとに指定する期間内に立ち入ること ×(冬季閉鎖道路の歩行、保護区域の立入り) 銃刀法 「刃渡15cm以上は登録されていないと所持できず、6cmをこえる刃物は携帯してはならない」 ○ |
| 環境へのダメージ ・CO2排出量(埼玉−大阪−往復)350kg ・山岳域へのし尿排出量 液2kg 固0kg ・山岳域へのゴミ排出量 0g ・釣り餌仕掛けなどの残留量 0g ・登山用具残置量 0g ・焚き火によるCO2排出時間 0h ・焚き火による炭化物残留量 0kg ・ダイオキシン排出量(ゴミ焼却による) 0g ・喫煙によるCO2排出量 1g ・ごみの処分先 コンビニ、SA、自宅 |
生態系へのダメージ ・スキーで損傷させた樹木 0本 ・高山植物の踏歩 無 ・沢水の汚染 無 ・動植物の採取 0g ・靴衣服からの植物種子持込み 低 ・動物へのストレス 低 ・環境ホルモン(スキーワックス剥留) 中 |
MCJ生態・環境リスク総評価 ★★★★☆ ★数が多いほど優秀(影響小) 環境マネジメント魚ヤ |
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