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■覚書 ユーザー車検
 たまたま休みが取れたので、ムルティストラーダDS1000sをユーザー車検で車検場に持ち込んだ。
事前にネットで調べてみると、数多くの体験談が載っていて、だれでも簡単に合格しているようだった。

 昨年末に点検に出したとき、排気ガスのCO濃度が9.9%を示していたといわれ、少々(大いに)不安だった。
まずは予約が必要とネットでそれらしきものを検索したが、「ユーザー車検」と入力すると体験談ばかりで予約のページへなかなかたどり着けなかった。
運輸局」検索して行き、ようやく予約ページに到着した。

ただこのページには自動車しか記載がなくオートバイはこれで予約して良いのかわからない。
12日の朝から予約を入れると、予約完了画面から6桁の数字が予約番号として与えられた。
これを印刷して当日持参するが、もしキャンセルとなると必ず取り消しの手続きは必要とある。

 当日まで準備する申請書類は

1、自動車検査証
2、自動車税納税証明書
3、点検整備記録簿
4、自賠責保険(共済)証明書


 検査証と自賠責証明書は大事に保管していたが、納税証明書がどこにあるのかわからず結構探し回った。
また点検記録簿なるものが必要らしく、自分で点検しても良いそうだが、昨年ストアに点検に出したときの記録簿を持参する。8時20分、印鑑も必要とあるので忘れずにポケットに入れて、自宅から5分の広島陸運支局に向かった。

 8時45分から受付というのに、建物内ではもう働いている雰囲気だ。
ユーザー車検と書かれた窓口に行くと、奥からすぐに応対に出てきてくれた。まだ早いけどと思いながら受付番号を差し出すと、隣棟で印紙を購入して自動車重量税納付書に添付するように言われた。

1、自動車重量税納付書に5000円の印紙
2、自動車検査票に手数料1400円の印紙


 検査証などの一式を持って2輪コースのライン前に並ぶ。
エンジン温度を十分に暖めるべくアイドリングで9時を待つ。
専門官の指導に従い進入すると、まずは車体番号のチェックから。
まさか車検書と違ったりして!と良くないことを考えながら、あちこち覗き込んで車体番号やエンジン番号などを車検書と照合していく。

車番を確認中の専門官

 ウインカーやテールランプ類のチェックを終えて、いよいよ最大の難関、排ガステストだ。
マフラーにプローブを突っ込んで、普段は見えないようにされている表示部の蓋を持ち上げると、HCはまずまずで問題のCOも2%前後をうろうろしている。これならいけるかもと喜んでいるが、なかなか検査中に入っていかない。
自動的に『プローブ入れる』『検査中』『判定』と移って行くがのだが、検査中になるにはCO2濃度がある一定まで上昇しないと検査にはならない仕組みになっている。

 無情にも検査官はさらにプローブを更に奥まで突っ込めという。
20センチほど更に挿入すると「検査中」のランプが点灯し、COに×マークがフリッカーしブザー音とともに不適合となった。COは7%以上を示していて、点検時の9.9%が冗談ではなかったことが証明された。

 ブレーキとスピードテストでを出し、人々が恐れおののくヘットライトテスタに向かった。
普段は使用することのないハイビームでの検査となり、どこへ向いているかは神のみぞ知るって感じで見ていると、いきなり×となる。ぎぇ!排ガスとライトで2重苦かー。
とっさの判断でお知りを浮かして少しでも光軸を下げると、見事!合格となり、少し気分も改善。

 当日の再検は何度でもできるそうで、排気ガスの調整で受かるまでいけるそうだ。
しかし、ムルティは「間接電子インジェクション」でキャブレターのように調整はできない。
一本あるマイナスネジをドライバで緩めると、エンジン音に変化があるものの返って悪くなっているよう印象である。

 ドカッティストアは今日明日と定休のため、飛び込み調整と思っていた滑り止め対策もはかなく消える。
おまけに純正以外のヨシムラマフラーに交換しているため、近接排気騒音を測定することになり、2輪コース隣のトラックがずらりと並ぶ最後尾に並ばされる。

 寒い!天候は良いが風が強く首元から寒風が入り込んで固まる。
車がすきだすまで自宅で暖をとるため引き返した。
自宅駐車場に到着しても暫く動けない、このまま何もしないで時を過ごしていたら解決はしないぞ。
どうすりゃいい。
よもやマフラーをノーマルに戻せば排気ガス検査をクリアできるのでは、と早速組みつけにかかる。
1時間ほどでノーマル状態に戻して再び車検場へ。
先ほどよりトラックは少なく、バイクの排気臭を嗅いでも幾分軽減されているように感じる。

程なくして他のバイクが後ろについた。
「再検ですか?」とたずねるとハンドルを変えているので改造審査だという。
排気ガスで落ちたというと、ここに並ばなくても2輪コースに勝手に入って排ガスのテストをすれば良いよと教えてくれた。
更に排気ガスに受かる方法などを教えてもらい再トライ。見事3%付近の数値で合格した。ノーマルマフラーに戻したか、教えてくれた秘策が功を奏したかは不明だが、これで一安心。ノーマルに変更してきたので騒音検査はなく聴感ですべての項目で合格となった。

 検査場でトータルの「ハンコ」をもらうとき、点検記録簿をしめすのだが、去年のものではだめだそうで、この車検の前に点検整備した記録簿が必要だそうだ。後で点検を実施しておくようにと放免となった。

 ユーザー車検の受付にすべての書類を提出して5分ほどで車検書とステッカーが発行された。折り目のない検査証の満了日を見ると免許の更新に来たような気分になったのだった。

手数料1,400円
用紙代35円
重量税5,000円
強制賠償20,240円
合計26,675円


 さてマフラーを元に戻す仕事が残っている。

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