がか座北部
がか座北部、りゅうこつ座、とも座との境界部でカノープスの西側にあたる星域です。見やすい重星が多く集まっています。とも座R65は周期53年、離角0.8”(2000年)の見事な近接ペアで現在離角は減少中です。とも座Gは離角1.1”ですが不等光で分離は困難です。
がか座βは何の変哲もない白色の星ですが、ディスク状にダスト雲が取り巻いていることが判明しています。これは太陽の周囲にあるカイパーベルト天体と同じようなものと考えられています。その中から惑星が誕生していることも確認されています。そのようなことを想いながらこの4等星を見ると一層楽しいことでしょう。また、がか座ιの東すぐそばに不規則銀河NGC1705があります。1700万光年のところにある小型の銀河で、その中心部の画像がHSTにより得られています。
○印のところに、ESO255−7銀河があります。相互作用によりできた銀河でHSTによる美しい画像が公開されています。
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