北アメリカ星雲・ペリカン星雲
(NGC7000, IC5067-70)

北アメリカ星雲・ペリカン星雲

このような散光星雲は、宇宙空間にある水素が近くの星のエネルギーを受けイオン化することによって光るのです。もしこのガスが重力や衝撃波の影響を受け濃縮すれば、水素ガスの温度が上昇し、やがては核融合反応のできる環境が整います。そう、新しい星の誕生です。
これらの星雲の周辺を良く見ると、星の数が少なくなっているのに気づくことでしょう。これは暗黒星雲が天の川の上を覆っていてその背後にある星の光を遮っているからです。散光星雲の近くには暗黒星雲のあることが多いです。実は暗黒星雲も散光星雲と同様に水素でできているのです。暗黒星雲は星の光を受けていないためイオン化することができません(暗黒星雲のことを別名分子雲とも言います)。このため暗黒星雲は明るく輝かないのです。そのことを踏まえてこの星域をもう一度見てみましょう。おそらく北アメリカ星雲とペリカン星雲、IC5068はその周辺の暗黒星雲と同じ大きな水素の広がりなのでしょう。たまたま近くに星のあった水素領域が明るく輝き散光星雲として美しい姿を見せているのでしょう。

NGC7000 赤経:21h02m、赤緯:+44.2゜
 視直径110’、900光年 
IC5067-70 赤経:20h49m、赤緯:+44.4゜
 視直径80’、900光年 

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