|
フィルムの選択は作品のできばえを決定づけると言って良いほど重要なファクターです。しかしながら、どのフィルムが最適かは一概に決めることはできません。撮影コンセプト、好み、撮影システム、撮影環境等を考えて決定すべき問題なのです。一般的に、低感度フィルムほど階調が豊富かつ微粒子で高品質な写真を得ることができます。固定撮影の場合、高感度フィルム程暗い星まで撮影できましたが、ガイド撮影では露出時間を長くとることにより感度の差を克服できるのです。 スライド用フィルム(ポジフィルム)は透明感あふれる色彩が魅力的です。プリント用フィルム(ネガフィルム)は、露出時間に対して寛容(ラチチュードが広い)で、失敗の少ない安定した結果を得ることができます。天体写真撮影家各氏のデータを見ると、ISO400〜800のネガフィルムか、ISO100〜400のポジフィルムを使用していることが多いようです。ポジフィルムの中には増感しても粒子の乱れの少ないものが最近販売されていて、ISO800程度まで増感して使用している人も多いようです。私はコダックのフィルムが気に入っています。天空に点在する水素ガス星雲に対して高い感度を持っていることがその主な理由です。 |