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天体写真では、基本的に正しい色は再現されないと考えた方が良いです。というのは、通常のフィルムは露出時間で数秒以上を要する淡い光では、正しい発色となるような設計がなされていないのです。ネガカラーフィルムでの撮影では、このアンバランスをプリント時に補正することができます。しかしポジ(スライド)フィルムでは、撮影時に色補正フィルターで補正する必要があります。 色補正フィルターはカメラ用品各社から販売されています。専用のホルダーも準備されているので、それを利用すれば便利です。フィルターの色や濃さの程度は、使用フィルム、撮影環境、露出時間、撮影当日の空の状況等により変化するので一概には言えません。やはりテストを繰り返すしかありません。 日本の空は光害に満ちあふれています。その主因である水銀灯の光は、フィルムに緑色のカブリを生じさせることが多いようです(これはフィルムによって異なります)。そのような場合は、マゼンダの色補正フィルターを使用すると背景色はニュートラルグレーにすることが可能です。 |
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天体写真は基本的にはシャープな光学系で撮影するのが好ましいとされています。星は点光源なのでレンズの性能が写る星の限界等級に直接影響するからです。しかしながら、星座写真を撮影してくると、シャープなだけではもの足りなく感じてくることがあります。 シャープであればあるほど星像は小さくなります。このため明るい星では露出オーバーになり、星の色情報が失われてみんな白い色になってしまいます。また、星座を構成する主要な星が背景の微光星に埋もれてしまい、星座の形がわかりにくくなってしまいます。 そんな時にはディフュージョンフィルターの使用をおすすめします。明るい星が適度にボケるため、星の色や明るさを強調してくれます。ボケ具合はフィルターの種類だけでなく、レンズの焦点距離、使用フィルム、F値にも依存します。好みに合った組み合わせを見つけ魅力的な星座写真を作ってみて下さい。 なお、「星座ガイド」に掲載してある星座写真は全てディフュージョンフィルターを使用して撮影したものです。 |
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一般撮影ではほとんど透明なスカイライトフィルター等を使用し、レンズの保護をすることが多いです。天体写真ではレンズの性能がシビアに星像に反映されるため、フィルターを使用しないのが普通です。 しかし焦点距離の大きいレンズや望遠鏡の直接焦点で撮影するような場合、レンズの残存収差の気になる場合があります。紫外線領域までは収差を補正していない光学系を使用し、かつフィルムが紫外線領域まで感度を持つ場合、星像が肥大したり輝星の回りに青いハローが写ることがあります。これはこれで魅力のある写真なのですが、あくまでもシャープさを追求するのでしたら、UVフィルターを使用し紫外線をカットするのも一つの方法です。 |