燃えるお兄さん!
〜日本一強烈な少年漫画〜
燃えるお兄さん!
というタイトルを聞いて
一体何人の人が理解できるのだろうか。
と考えた。
この漫画は一度、
当時人気だったアニメ、
「ハイスクール奇面組」
の後発として
アニメ化されたことがあるのだが、
1クールで力つき、あえなく終了。
こんな感じのアニメでした。
早々と終了してしまったアニメとは裏腹に、
原作はその後も好調にヒットし続け、
連載も4年目から5年目に突入しようとしていたころ、
その事件は起こった・・・。
主人公はケンイチくんという
ひょんな事から山で育った超野生児。
その超常識なしのケンイチ君を
間違った懸命さで指導しようとする
生活指導的教師との対立が、
この漫画の基本の笑いでした。
そしてその問題のお話も、
ケンイチ君と先生の間で起こったのだ・・・・。
その教師は「早見先生」という。
早見先生はひょんなことから用務員に任命されてしまう。
現実世界でなら、絶対にありえないことだが、
漫画の話なので、とにかく
本編を見てもらいたい。
下は任命されてすぐのコマ。

「おれは勉強教える為に教師になったのに
なんでこんなことしなきゃなんねーんだ」
と、数ページ先で起こる発言を予告させるようなセリフです。
早見先生は
こっそり用務員ということをケンイチ君に隠しながら、
仕事をしますが、
とうとうケンイチ君に見つかってしまいます。
そこで、後々問題になり、
回収騒ぎになるこの発言が・・・。
さぁ、これは当時ジャンプに本当に載った漫画です。
みなさんも読んで唖然としましょう。

「とゆうことはもう先生じゃないんだな」
「ただの働くおっさんなんだな!!」
「そーとも俺はもう教師じゃねー単なる従業員にすぎん」

「バーカ」

「早見のベンジョムシーーッ!」

(略

「なに言ってるのだバカ!
おっさんはもう先生じゃないのだ
先生じゃなきゃただの人だから
なにを言ってもかまわないのだ」
この号が発売された後に、
抗議が殺到。
「用務員はバカだ」と息子がいじめられた、
「用務員にはなにをしてもいいのか」という
ギャグマンガを真に受けたバカの
意見が朝日をはじめ各新聞に載り、
事態を重く見た少年ジャンプ側は、
その号の回収を決定。
この号を少年ジャンプに送ると、
ボールペンがもらえたのだ。
当時、ジャンプを、しかもその号を持っていた僕は、
「将来プレミアになるかも」と思って、
忘れて捨ててしまった(泣)。
でも読んだ当時は、

日頃からこういう早見先生なので、
いい気味だ、と思っただけだったけどさ。
しかし、
発禁になり、
単行本にも収録されなかった
この「用務員」話だけが、
差別的、というわけではないのだ。
燃えるお兄さんはいつもすごかった。


デブデブデブデブデブデブデブデブデブ人間のくずデブ人間のくずデブ人間のくずデブ人間のくずデブ・・・・・死んじまえ死んじまえ死じまえ
・・・すごいでしょ?
別にこの漫画は意地悪な人のみ
意地悪な発言をしているわけではないのだ。
下はまともな突っ込み役として
紅一点雪絵ちゃんの一言。

「下半身マヒですか」
現在、手塚治虫や白戸三平の漫画の中から、
差別語が検閲され、削除され続けています。
カムイ伝で有名なのは「めくら」が「目の不自由な人」に変えられ、
とても不自然でした。
手塚漫画に出てくる「土人」など、
漫画自体がなくなった話もあるとききます。
そんな強烈な検閲が入る中、
ほそぼそと大雑誌で、
ガンガンぶっ飛ばしていた
燃えるお兄さん・・・・
僕は好きだったなぁ・・・。
中でも、
浮浪者を引き連れて
デパートを襲う話が好きです。
機会があれば、また。