中国旅行のすすめ

7章 麗江は東洋のスイス

 朝を迎えたら熱も下がり、幾らか気分は持ち直した。
これならナントカ旅を続けられそう、みんなに迷惑掛けずに済んだ。
今日は麗江観光ラスト。標高4000mを越す玉龍雪山、それに連なる峰々の景観を楽しむ。
万年雪を頂いたその雄大さは、東洋のスイスになぞられている。
ロープウェイで3200mの高さまで登れるらしい。
富士山とほぼ同じ高さ・・・・・・・・こりゃ覚悟がいるぞ〜!

麗江を訪れる観光客は年間365万人(ガイド氏談)ちょうどキリよく1日1万人の計算だ。
ここまで来ると、隣国ミャンマーまでバスで1時間もあれば行かれるらしい。
街のメインストリートは幅40mもある広い道路。
玉龍雪山に続く道もきちんと整備されていて、バスの乗り心地以外は快適だ。

 賓館を後にしてすぐに本日初回の下車観光。「麗江東巴文化園」と看板が出ていた。
胡散臭そうな佇まい。その気になって見なくても如何にも怪しい雰囲気。
昨日の結婚詐欺?の一件以来、もう誰もガイドを信用していない。
「どうぞ」と手招きするが、朝っぱらから又100元取られたら大変とばかりに、誰も入ろうとしない。
・・・・・・そりゃそうだろう。そう鴨ネギになっては堪らない。
これでは仕事にならん!とみたか、件のガイド氏。みんなの背中を押すように煽り立てた。
仕方なく全員、恐る恐る一塊の一団になって門を潜る。
土塀の原型漢字
「麗江東巴文化園」・・・・・塀に描かれた漢字の原型文字?
麗江東文化園展示物
陳列物が少ない陳列室・・・・・一目で見渡せる

普通の広い民家を開放したような感じで、ちょっと一安心。
コの字型に家が建ち、中庭では民族衣装の若い衆が、燃すと香りが出るという葉に火をつけていた。
漢字の原型のような文字の一覧が土塀に描かれ、庭先には昔の古い農機具などが展示するでもなく無造作に置かれている。
民族衣装を着た説明役の小姐が笑みを湛えて挨拶した。
この笑みが曲者だ!それにこの民族衣装にも、みんな拒否反応が出ている。
特に男は(もう騙されてなるものか!)の意気に燃え、警戒心を怠らない。

家の中の展示物も、あまり興味を引くようなものは無く、昔の織物、欠けた茶碗、錆びてボロボロの刃物等々。辛うじて100年近く前の少数民族の生活様式や風習を伝える写真が収穫の程度だった。
お茶が一杯出る訳でもなく終了。又何か言われる前に、皆トットと門外に逃走。

 窓外は右も左も農村風景が続く。
2車線の道路は舗装されていて、長閑に荷馬車なども通る。
バスは前方に見えるその藁か堆肥を積んだ馬車を追い越そうと、クラクションを鳴らした。
中国は交通が日本と逆だから、左にハンドルを切り追い越しに掛かった。

キキキィー!突然のアクシデント、車体の後部が横に流れた!
慌てて体勢を立て直そうと運転手も必死だ。
ツアー客はアッ!と短い叫び上げ息を呑んだ。・・・・・・・こりゃ横転する!
反対車線の端まであと僅か!後部の窓際にいた私には、すでに白菜畑が目に飛び込んできた。
2回3回と右に左に迷走したバスは、大事には至らずようやく元に戻した。
冷汗三斗の思いとはこの事だ。車内全員が一斉に、フゥ〜と大きく安堵の息を吐く。
擦り減ったタイヤのスリップは間違いナイ。中国は怖いとこだぁ〜・・・・・

まだ続きがある・・・・・この運転手、こんなのは2度や3度では無いらしく、まったく懲りていない。
お客を危ない目に遭わせた詫びはおろか、自分の運転技術の上手さが、皆の危機を救ったと言いたげな素振り・・・・・そりゃぁ、本末転倒だろう。
あまつさえ運転技術の講釈をひとくさり。

「俺くらいのベテランになるとカーブでもブレーキは踏まない。むしろアクセルを踏んだ方がいいんだ!」
・・・・・・アホ抜かせ!それじゃぁ、命が幾つあっても足らんワイ!

乗客一同冷水を浴びせかけられたように・・・・・・ゾォ〜

 
 バスが車体を軋ませながら唸りを上げてきたので、かなり道路が登りに入ってきたのが分かった。
玉龍雪山休憩所まで1000m以上の登りだから無理もない。
途中、遥かに山里を見下ろす絶好のロケーション、「云杉坪」にて下車観光。
大原野とコスモス?
「云杉坪」観光・・・・・・高地ゆえ雲が低く垂れ込めている
云杉坪を流れる川
一幅の絵画のようで心も洗われる・・・・・が、息は苦しい。。。

コスモスに似た花が咲き乱れ、山から滲み出す雪水が川となって流れている。
とってもいいトコでは有るが、かなり登ってきた所為か、私の息が更に苦しくなってきた。
園内のずっと下ったところに民族舞踊を見せる建物があるが、そこまで行く気力がナイ。

「ここで待っているから行ってきなョ・・・・」

女房もヤッパリ中国人だ。
折角ここまで来たら例えつまらない物でも、一応見なければ気が済まない。
そのくせ、旅行から帰った後、何か聞いても殆ど覚えていないのが不思議だ。
それなら見ても見なくても同じだと思うが、そうはイカナイから難しい。
お金を払った以上、見ないで帰るなんて、そんな勿体無い。大損じゃぁないの!
上海人は事のほか、この「損する!」という事に敏感で、いつもの値切りだって損をしない為、一種防衛策なのかも知れない。
それを知っているから、私から行き易いように言ってやった。・・・・・ナント優しい

「じゃぁここに居てョ、すぐ戻ってくるからネ〜」

お舅姑さんはとっくに私を見捨てて行ってしまった。
女房も気が気じゃない。押っ取り刀で後を追い掛けて行った。

傍らの石のベンチに腰を下ろして息を整える。私だって昔はこうじゃなかった。
イヤイヤそんな昔じゃない、つい最近まで何でもなかった。
・・・・・・まったく年は取りたくないもんだ。
それにしても同じツアーの村夫子(そんぷうし)親父、先頭切って駆けてったぞ。
私に対する当て付けか?いや、そこまで気が回らんだろう・・・・・・・
痩せてて身が軽い所為か、やけに足取りが軽やかだった。
こりゃタバコも止めて、減量もせんとイカンなぁ〜・・・・・

さっきから警備員がこちらを見ている。軍服調の制服を着てふてぶてしい。
私ら日本人はそんな服を着て居られると、軍人も警備員も区別がつかない。
紛らわしい事この上ないが、中国は未だにこの権威主義に弱い。
雇用側も、それらの服を着せる事で、根拠のない僅かな権力が生じる事を知っている。
警備員に限らず、横断歩道で旗を振る緑のおじさん、自転車置場の監視員に至るまで、だから威張っている。
そういえば日本のガードマンも、一時ちょっと見、警官と間違えそうなのを着ていたっけ。

まともに目と目が合うと何か言われそうだから、横目でチラチラと見ていた。
やおらツカツカとこちらに歩いてくる。・・・・・・・ヤバイ!何かしたのか?
なにやらキツイ言葉で怒鳴っているみたい!はて?俺じゃないのかな〜
いや違うな、ヤッパリ俺を指差しているぞ!・・・・・・そこでハタと気が付いた。

「アッ!これね!はいはい消しますぅ〜」

ここは禁煙だったのか、知らなかったぁ〜。やはり煙草は百害あって一利もない。
トドメは出入り口前の看板・・・・・・・・英語と日本語で書いてあった。
「神様のところですから、たばこをすわないでください」・・・・・・・とうとう神様にも嫌われたか。

 玉龍雪山目指して更にキツイ登りに入った。
突然行く手の視界が広がり、尾根に雪を頂いた峰々が出現した。素晴らしい景観だ。
空は中国にしては本当に珍しい抜けるような青空。下界の汚れた空気層を突き抜けた別天地という感じだ。
バスはうねうねと曲りくねった、カーブの多い登坂道をひた走る。
時折、遥か彼方の山々の緑が、徐々に色付き始めた秋を感じさせてくれる。
玉龍雪山の威容
ようよう辿り着いた玉龍雪山・・・・・神々しいまでの威容
東洋のスイス
東洋のスイス、面目躍如!・・・・・ハッと息を呑む景観だった

ガス発生!
イキナリ発煙筒を焚いたような白い靄に包まれ、視界を遮られた。
さすがに運転手もスピードを落とした・・・・・・あったり前だい!
これも別な怖さがある。対向車は見えないし、一歩間違えば崖下転落一巻の終わりだ。
しかし世の中、上には上がいるもんだ。
この最悪の状況下、クラクションを鳴らし追い越していく奴がいる。
・・・・・・・・・頼むから張り合わないでね、運転手様。私ら抜かれたって気にしてないから。
命知らずの無謀バスは、私らと同じツアーバスのようだった。
あちらさんは今頃、全員顔を引き攣らせ青い顔をしているに違いない。
・・・・・・・・お気の毒さま〜
およそ15分ほどの走行で危機は回避されたが、全員手に汗握るスリルだった。

 およそ富士山の高さまで一気に登って来た。良かった〜、さほど苦しくない。
酸素ボンベを気にしていたが、九寨溝の時のように、浮き輪酸素を首から下げている人も居ない。
第一貸してくれる店だって見たところナイようだ。
標高3200mの展望台と聞いていたので寒さも心配していたが、むしろ上着を脱ぎたいくらいに暑いので拍子抜けしてしまった。

まずは腹ごしらえ、こんな山の上じゃ期待は出来ないだろうと内心思っていたが、なになに下界と変わらずの豪華内容だったのに少々驚き。
みんな空気の薄い3200mの高地だって関係ない。その猛爆たる食欲に圧倒される。
人の後塵を拝すのを良しとしない中国人らしく、次々運ばれてくる料理に誰もが一番箸を目指す。
他にも沢山並んでいても眼もくれず、一斉に新皿料理目掛け本能的に手を出す・・・・・・・・・これには笑えた。

中国のパックツアーも随分良心的になった。以前は落胆ばかりで、まず嬉しい誤算などにお目に掛かった事はついぞなかった。
ついでにガイドの待遇改善もしてやれば、昨日のような詐欺紛いのトラブルもなくなるだろう。
そうすりゃ、もっと中国旅行も楽しくなる筈だ。
山頂の餐庁
山の餐庁にて昼食・・・・予想を覆す豪華内容にビックリ!
負けてなるか!
決定的瞬間・・・・先を争って新料理に手を伸ばす中国人気質

 ロープウェイに乗ってもう少し高い展望台まで昇る。
2人乗りでスキーのリフト見たいなもんだ。回りは開けっぴろげの無防備で何もナイ。
靴だって脱げて落ちたら諦めるしかない。高所恐怖症の人にはちょっと辛いかも。
壮大な大パノラマが目の前に広がる・・・・・・・ここで、こう書きたかった。
(実際は背にした後ろで、首を捻じ曲げ振り向かなければ、こうは見えない。)

山の斜面に合わせた急勾配で、ズンズン昇っていく。
側面に見える玉龍雪山が、雲ひとつない青空をバックにその威容を誇っている。
ホントにここが中国だとは信じられない景観だ。
女房といつも話していた。定期的に送られてくる大手旅行社のカタログを見て、

「いつかスイスに行きたいネェ〜、こんな綺麗な景色見たら死んでもイイ・・・・・」

断っておくが、スイスと同じような景色を見たからといって、まだ死ぬ気はナイ。
天国へも昇る爽快さも、およそ10分間で見晴台へ到着。
澄み切った空気がヒンヤリと心地よい。眼前には、下界を見下ろす気持ち良さが広がる。
暫時休憩。ツアーの人達も思い思いの場所に陣取り、この景観を楽しんでいる。
ここから680m(イヤに細かい)歩いた場所が絶景ポイント。
ガイドもここを案内すれば、ほぼ仕事は完了。故もなく笑みが零れている。

ところがイイ事はそう長く続かない。
煙草を吸うから、よくよく山の神様に嫌われた所為か、突然の腹痛。
トイレとは切っても切れない腐れ縁。よほど悩まされるように出来ているらしい。

「ここにはトイレありませんか?」
「・・・・・・・・ウ〜〜ン」

ガイド氏、しばらく唸ったまま沈黙。

「あるには、ありますけどネ、どうかなぁ〜・・・・」

大丈夫!大丈夫!私はもう昨日までの私と違う。トイレ問題では、向かうところ敵なしだ。
ご心配には及びません・・・・・・・・それで、ドコ?
「ちょっと待っててね」と女房に言い残し、ガイドの指差す方向へいそいそ駆けてった。

・・・・・・・・・すぐに出てきた!ドアがないどころじゃナイ!足の踏み場もない。

結局、私だけその絶景ポイントを拝めず、一人寂しくUターンして降りてきた。
天下を我が手中にしたような胸の空く下りの景色。下半身に神経が集中していては、残念ながら堪能する余裕はなかった。・・・・・・・アホくさ。
3200mの見晴台
ここから680mが絶景ポイント・・・・・私だけ緊急事態で断念
楽ちんのロープウェイ
ロープウェイからの眺めも格別だ!・・・・・私1人寂しく下山

大いに思い残す事の多かった玉龍雪山観光も、いよいよ大団円。
これから一気に麗江の街まで下り、大理まで220kmを駆け抜ける。
運転手さん、もうひと踏ん張り。ここまで無事だったんだから、最後まで頼むョ〜


 駅前の広場がヤケに徒広い(だだっぴろい)大理站にPM6;15無事到着。
かれこれ4時間近く掛かったんじゃないかな?
バスの振動に慣れてしまって、降りてもフワフワ地に足が着かない感じだ。
ガイドは麗江で降りてしまったので、運転手さんだけ。
怖い思いをさせられたから握手こそしなかったが、「謝、謝」の言葉を掛けて別れる。
何気なく後ろを振り返ると、運転手が昼間あわや大事故のタイヤをしげしげと見ていた。

「まだ、大丈夫かな〜」・・・・・そんな素振りでタイヤをポンと蹴った。

よせ、よせ!もういい加減取り替えた方が身の為だぜ〜・・・・・・
大理の駅前





大理駅前の夜景
広場に聳えるモニュメントは、何の意味かしらん?

ア〜、終わった、終わった。過酷だった昆明旅行も、これで十中八九終わった。
10;30の発車まで、まだ大分時間があるが、ここまで来てしまえば終わったも同然だ。

カミさんの優しい心遣い。私の困憊振りを見て、有料の休憩所に入ろうかと聞く。
いいよ、いいよ。今はまだ時間が早いから空いているが、そのうち続々人がやって来れば、幾らだって入れちゃうのは目に見えている。お金出して息苦しいのは御免蒙りたい。
私だって中国のヤリ口を大分読めるようになってきた。
それならまだ駅の待合室の方がイイ。・・・・・・無料だし。

中国人はちょっと時間があれば、仲間同士寄り固まってカードを始める。
アッチでもコッチでも、ス−ツケースを台替わりに熱がこもる。
お舅さんはジッとしていられない性格だから、方々を覗き見て時間を潰している。
私は反対にジッとしていても何でもない。椅子に凭(もた)れ、旅の疲れを幾分なりとも癒したい方だ。
風邪もまだ完全に治ったとは言い難く、薬を飲んで少しまどろむ。

女房に肩を叩かれ、ハッと目を覚ました。いつの間にか寝入ったか時計を見ると10時近い。
そろそろ改札が始まる。

 硬臥席は、行きと同じ割り当てだった。体調不良の私は帰りも下段にしてもらった。
当然といえば当然なのだが、あからさまにそれを出しては角が立つ。
一応お舅姑さんに断って義理を立てた。この辺りが日本人の細やかな心遣い。

もう発車も近いというのに、隣の下段席が空いたまま。居ないんなら勝手に使っちゃおうか?
なんて世迷言を言っている傍から、当の本人が息急き切ってやって来た。
ホラなぁ、来ない訳ないんダョ〜と言いつつその御仁を見た。
いやな奴だった。・・・・・・・あの村夫子(そんぷうし)の親父。私を70歳過ぎとのたまったアイツだ。

無視!知らぬ存ぜぬの無視。
女房が堪り兼ねて「人は良いのだから、そう邪険にしない方がイイョ」
この親父、糟糠の妻を上段に寝かせて、当然のように下段に鎮座している。
思い遣りのない奴だ!福建省はこれで通るのか!少しは上海人亭主を見習った方がイイ。
(私〜?人の事はいいんだ!日本人だし、体調も悪い。第一財務方だぞぉ〜)

お舅さんはこの人懐こい親父と気が合う風で、四方山話に花が咲いている。
なんでも福建に帰れば医者のような事をしているらしい。・・・・・・フン、ニセ医者か。
いやいや、針灸とかそれに準ずるものらしく、薬の事なども詳しい。
話は私の事に及んだ。俺の事など話題にするな!

「おぬし、胸が苦しそうじゃが、煙草は止めた方がええ。タバコは体に悪いぞ〜」

アンタに言われたかないョ、煙いのにあんたバスの中でも吸っていたじゃないか。
さっき注意した女房の手前、半分無視にとどめ、黙っていつもの日記を付ける。

ポンポン、今度は肩を叩く。そう気軽にするの止めてくれないかなぁ。
私の書いている日記帳をよこせという仕草。・・・・・・なんでだョ〜

「やっぱりこの人いい人ダョ、きっと薬の処方箋でも書いてくれるんだョ」

女房が私の真上の中段ベッドがら声を掛けた。
あっそ〜・・・・・・・私は自分の非を恥じた。詰まらない事に拘りすぎた。
さすが中国は気持ちが広い。見習わなくてはならないところが沢山ある。

日記帳とペンを差し出す。もう見る目が違った私には、このおじさんに気品すら感じる。
ちょっと思案したが、一気に達筆な字で力強く書き始めた。
あれじゃ、その下5枚くらいはアトが残るな〜。
でも私を思っての厚意。有り難く受けなければ・・・・・・・

上海一族こぞって注視の中、ようやく書き終えた。
するとどうだ!・・・・・・やおらそれを破こうとした。???

「ああ、そのままでいいですョ。切り取らなくても」

慌ててお姑さんが言ってくれた。
気品のおじさん、ちょっと面食らった様子。

「折角書いたのに、ここ1枚貰っちゃ駄目かね?これがないとワシすぐ忘れちゃう」

・・・・・・・・とたんにプッツン!ぶち切れた。
ナニィ〜忘れちゃうだとぉ!忘れればいいじゃネェか。そんなの知らねぇョ〜

やはり中国は油断もスキもないなァ〜・・・・・・・・

8章 日本人の行かない九郷へ続く・・・・・

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