オーストラリア貧乏放浪旅行

 2002年2月、知り合いの勧めもあり、寒い日本を離れてサイパンへ行こうと思い立った。
急な思い付きでも女房のビザが要らない好条件。紺碧の海、白い砂浜、ヤシの木陰で英気を養うも良し、コンガリ肌を焼いてくるのも悪くナイ!
普段リゾート地に興味のない都会派のカミさんも満更でない様子に勢いを得て、早速最寄の旅行社へ出掛けて行った。
ツアー旅行はお手の物、普段はスタンダードホテル専門であるが親切なる友人の忠告もあって、ここは思い切ってオーシャンビューを選択。
この境地に至るまで思えば長い道のりだった。ハワイだって沖縄だって海南島だって潮騒だけで青い海原は見えなかったのだから無理もない。
奥方は勿体無いと最後まで反対していたが、どうせ俺の金だ!タマには好きなようにさせてくれ〜
・・・・・ググッと頬が緩み、ひとりカウンター越しに幸せを噛み締めて4泊5日サイパン旅行申込書にサイン。

「やはり何といってもオーシャンビューは最高ですョ」

愛想のよい受付嬢がさりげなく止めを刺し、すばやく旅行代金を勘定すると「ちょっとお待ちください」と気の変わらぬうちに奥のレジに消えた。

「ナッハ〜もうお金も払っちゃったもんネェ〜」不承不承の女房に引導を渡す。

会社の方針か?笑みを絶やさない受付嬢が戻ってきて曰く

「申し訳ありません、中国の方のサイパン旅行はビザが必要です」
「なんで!なんで!要らない筈でショ!」
「昨年のテロの影響でサイパンの領事館直にビザ申請するようです」

それじゃぁ中国人は来るなと言ってるのと同じじゃないか!なんてこったい。
アンタもお客が落胆しているのにもっと神妙な顔して言ったらど〜なのぉ!

かくてサイパン旅行は束の間の夢と消え、収まらないのが我が女房。
それなら前年テロ事件前に取得済みのオーストラリアへ行きましょう!
どうせ行くならいっその事、個人旅行でグルッと一回りした方が断然お得。
どこがお得なのかよく分からないが、行かれないサイパンからの大軌道修正を余儀なくされ、今度は私が引き摺られるように従う羽目になった。
はてさてどうなる凸凹コンビのオーストラリア旅行・・・・・・・・


1.目の保養・真夏のケアンズ
2.荒野のエアーズロック
3.美しさにウットリの街パース
4.この世の天国か?パース観光
5.古き英国の伝統アデレード
6.ペンギンと遊べないメルボルン
7.グレート・オーシャン・ロードを走る!
8.さらば!メルボルンの灯よ
9.憧れのロブスターをシドニーで
10。甘く見た!ブルー・マウンテン
11。シドニーの雨はつめたい!
12。泳ぐにゃ寒い、ゴールドコースト  
13。おじさんも楽しいムービー・ワールド
14。夕焼け小焼けのブリスベン
15。ブリスベンの涼しい木陰で
16。ヨレヨレで戻ったケアンズの街   
17。最終回 熱気球はどこへ行く   

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