| ■岬アジを食べに佐田岬へ 2006/9/2〜3 |

走行Log
盆休みの四国ツーリングに味を占め、今週も天気がよさそうなので佐田岬を目指して出発した。
中四国フェリーは早朝から一時間おきに出航しているので、なるべく早くと4時起きを目指したが出発は8時半となった。
ジェベルに燃料を補給したのち、出航の時間を気にしながら高速へ乗った。
トンネルの追い越し車線を走行すると、早い車にせっつかれアクセルは開け気味となり、段々と全開に近くなった。
ほどなく志保ICに到着したが、全開の振動でカーナビが作動しなくなり、電源を入れなおしても一向に回復する気配がな無い。
「ディスクを調べてください」と出るのだが、先を急がなければ9時のフェリーに間に合いそうも無いので先を急ぐ。
幸いインターを降りてからの国道は空いていて、信号に捕まらずにノンストップで進んで行く。
出発時刻まで5分を切ると、もうだめか! 止まってカーナビのディスクをチェックするか、それともしまなみ海道を通って四国へ渡るかと思案しながら竹原市内に到着した。
すでにジェベルのデジタルメーター時計は8時58分を指していた。フェリー発着場に着くとフェリーは口を開けたまままだ出航していないようだし、ハーレーが2台止まっているだけだ。
受付に行き切符を求めて「船に乗れますか?」と尋ねると、バイク一台行くよと船員に合図を送ってくれた。
あわててバイクへ戻り、ポケットのキーが何処へ入れたか死苦八苦し、9時ぴったりに乗船することができたのだった。
フ〜!
あきらめないで良かった。何年も前にも高知空港で飛行機に乗る5分前に到着したことがあったと思い出し、四国はぎりぎりが多いなーと妙な因縁を感じたのである。

慌てたのと興奮していたので仮眠も出来ず、デッキですっかり涼しくなったそよ風に当たりながら瀬戸内の島々を眺める。
半時間ほどして次第に心地よくなり眠りにつくと、到着のアナウンスが流れ、辺りが騒がしくなってきた。
同船者のライダーは、岩国基地から来たことをジャケットのワッペンで示してあるハーレー軍団とチョイ乗りの原付部隊で一般客はまばらな状態だった。このライダー達もたぶんいい天気に誘われてツーリングしに来たんだ。
フェリーから吐き出される時が、新たなツーリングのスタートとなり、このときが一番興奮する。
休養も十分、疲れた身体がリセットされたのだがら気分も高揚し期待が膨らんむ。
いくぞー^^・。ってね。
DVDを読めなくなったカーナビは、ディスクを拭いても叩いても地図データを示すことはなくなった。
見知らぬ土地での走行は、ナビ依存症となった頭には地図データだけではつらい。だが、目的地は比較的簡単な西の果ての佐田岬。とりあえず松山へ向かう。
国道317号線は松山へ抜ける道とあって山道なのに交通量も多く、ツーリング気分を味わうことなく峠を越え奥道後に入った。
一昔、グループ写真の記憶しか脳裏に残っていないが、どこかのホテルへ泊まったことがある。
ほろ苦い思い出の地と自分史を振り返りながら通過する。
ほどなく松山市へ突入するが、ぼっちゃんで有名な道後温泉周辺の市街地しか知らなかったので、交通量の多さと外食産業のうどん屋が多いのでビックリした。道路を挟んで立ち並んでいたりして密度はすごい、四国民はやはり大のうどん好きなのだろう。
市街地を走行すると、交差点で車の横をすり抜けて先頭に出ない自分がいることに気づく。
安全運転を心がけて来たのが効き、遠くない目的地のためもあってあせる気持ちは殆ど無い。
こんなのは一時だけの気まぐれか、歳を取ってきて丸くなってきたからなのか・・。

夕焼けこやけライン
快適な夕焼けこやけラインに入ってもスピードはそれほど上げることもなく、60キロ前後で景色を見ながら流している。左に集落と山、右手には光輝く綺麗な海が果てしなく続き、広々とした道で風を受けて走ることがとても心地よい。熊本の天草もこれに似ていて、忘れられない道である。どちらの道も南西に向かって走る道路なので、この方向の道が好みにあっているのかも知れない。


岬の刺身定食と漁協経営のレストラン
片側規制でハーレーに乗った夫婦に追いつき、更にペースは遅くなり、流れ行く景色を更に堪能した。
本日のメインターゲットである三崎漁協が運営するレストランにハーレーと共に立ち寄る。
今回の最大目標は、関サバ、関アジと同様の魚場で獲れる岬アジ(はなあじ)が、噂どうりに絶品なのかを確かめることにあった。
2時を過ぎていたが客はチラホラといるだけで、関さばの有名処のとは少し違う感じだ。海の見える窓際に一人席を取り刺身定食を注文した。関のようにアジ、もしくはサバだけの定食はなく、ハマチとミックスされた普通の定食だった。夏はアジが旬なのでアジだけの刺身を食したかったが、なんせ腹が減っていたので定食となった。
ハマグリの味噌汁付きで1,260円と、関に比べると非常に安い。だが、ごく普通の定食で関さばを食べた時の様なおいしさは感じなかった。産地を言われなくても美味しさが分かるほど、関さばは絶品だったがなー。


四国最西端の佐田岬と「うに売り娘?」
15時前に佐田岬にやってきた。突き当たりの道路から右に小さな小道があり、そこから歩いて20分ほど歩くと灯台岬に行くことができる。
しんどいなー、折角ここまで来たのだから歩くかと思いながらも、バイクパンツの下にナイロンのインナーが入っているので汗だくになるのは分かりきっている。岬から帰って来る人にバイクで行けるか聞くと、階段があって難しいとのこと。暫く思案していると寝椅子で寝ていたおばちゃんが「うにはいらんか」今が美味しいでー^^と売りに来た。始めは断っていたが次第に仲良くなって、しまいには買ってしまう。その甲斐あって岬灯台の全景が見渡せる場所を教えてもらって、佐田岬全体を写真に収めることができた。

四国西行き止まり地
一時間ほど留まっていたが、結構岬まで歩いていく人は案外多い。汗をびっしょり掻いて帰ってくる人や涼しそうな人、赤ちゃんとおばあちゃんを残して岬を目指す夫婦、などなど・・。
やり残しを置いといた方が次くる時にいいかもと、今回は見送るのであった。

やっぱり晴天がいい
16時を回ったのでそろそろねぐらを探すことにする。途中横道にそれて「黄金色の大ミミズ」と遭遇しながらツーリングマップルに載っている「キャンプ可」の神崎「ブリーズハウス」へ向かった。
佐田岬へ伸びるこの長い半島は、繁殖期の季節に合ったのかして、蝶が数千、数万と思われるほど乱舞(大げさかな)し、停車するたびにカメラを向けていた。でも、蝶の動きは早く気まぐれで、空中で撮影しても巧く撮れるはずも無い。モニターで確認するとネオンのような光景だけが綺麗に残っていた。
タダでさえ人気の無い半島であるのに、その枝分かれした一キロほどの半島の神崎へ向かう途中、道路に流れ込むわき道に蝶が群がり、水を飲むのかおしっこ(実際に尾っぽから水を出していた)をするのかして文字どうり羽を伸ばしていた。シャターチャンス到来とカメラを持って近寄るが、その中の一匹は全く逃る様子も無い。ひざまずいてレンズを10cmまで寄せても大丈夫。パチリパチリとたくさん撮った。
半島の斜面に民家が点在する村を下って行きながら、出会う人にどう思われているのだろうかと考えながら「ブリズハウス」のカンバンを曲がっていくと、ジャーン!こんな僻地の田舎の中にライダーが数名こちらを向いて並んでいる。
今日は貸切なの?
「泊まれますか?」
ちょっとマッテ、管理人さーん。お客さんですよ〜。
テント張り500円
屋内のベットは2,000円です。
安い!おまけに風呂もあるし綺麗なトイレ、炊事場も揃っている。
じゃテントをお願いしますと、一人ボッチのキャンプを思い描いていたのとすこし戸惑う。
皆さんと雑談しながら、このツーリングの主催者『カブちゃん』から、「一人でさびしいでしょうから今晩バーベQどうですか?」
と誘いを受ける。
宴会か、いいねー。
「じゃ、お願いします」と仲間内に入れてもらうことになった。
年齢も同年代で違和感無く、通りすがりで参加なのに楽しいひと時を過ごさせてもらった。猪肉をたらふく食べ、もちろんビールや焼酎もたくさん飲んで夜は最終まで居残った。気が付けばテントで朝を迎えていた。
皆さんはこれから佐田岬まで行き、帰路のツーリングを楽しむって事でお別れになる。
我輩は石鎚スカイラインを巡って帰ることにする。さらば!
国道へ出るまで道に迷い、農作業途中のおじさんに道を尋ねると、久しぶりに県外の人間と話をしたのか、「広島かー、すぐそこやな^^−」と国道へ行く道をなかなか聞き出せない。でも最後は暖かい言葉を頂いて気持ちよく神崎を後にした。

神崎からやっと国道に出たところ
明治の町並みが残されているという八幡浜市にたちより、宮内川を縫うように走って探すが、それらしきものは見当たらない。綺麗な川に泳いでいる錦鯉を見ながら、自然と一体になった街に感心し、石鎚スカイラインを目指す。

杉がトンネル状に建ち並ぶ
大洲市へ向かう県道28号線は幹線道路に比べ遠回りの道になるため、交通量は極端に少なく、樹海を堪能するには打ってつけの道だった。停車して先ほど抜いた車をやり過ごすと辺りは誰もいなくなり、両手を広げて大きく深呼吸すれば大海原の小さなボートに浮かんでいるような気分にもなる。

透明度がすごい
四国のほとんどの川はこのように澄んでいて、面河川もすごかった。

蝶が身近に
立ち寄ったドライブインでも蝶が盛んに蜜を吸っていた。ツバメや蝶など触れることが出来るほど近くても人々は関心が無いか、何時ものことなのかして、意に関せずのよう。

また来っかー
戻りの中・四国フェリーは初めてだったので、今治で乗ろうとして少し焦ったが、17時30分無事広島へ向け出航した。
同船したバイクは全てハーレーで女性も一人、ハーレーライダーも旅好きが多いんだと思うが、なぜか声を掛け辛い。