バイク&フィッシング/九州編

 bike touring

■硫黄臭漂う濁り湯を求めて 〜別府、久住    2005/10/16


走行Log

 ようやく暑く長い夏が終わろうとしている。
秋風が吹く涼しい季節になってきた。
涼しい気温はバイクで走行すると寒くさえ感じることがある。
走行中に芯から冷えてしまった体は、温泉に入ることが条件反射的に感じて、空腹時に食すると同様に幸せを感じることができるのが今の季節だ。


日田方面は靄が掛かっていた

 目指すは別府温泉、日本一の湧出量と源泉数を誇る温泉のメッカで、最近では珍しい早朝、6時半にムルティで出発した。


しだいに晴れてきたゾ

 天気予報では終日晴れ、終日綺麗な景色が拝めると国道経由で大分県を目指す。
朝の早い時間は気温が低いが、体が冷えていないので少し寒いと感じる程度。
霧や変な形の山を見ながら快調に飛ばしていった。
しかし、日田市を越えるとウェアーの首からの風の進入と、手に当たる冷気でスピードダウンせざるなってきた。

 我慢ならず停止して、販売機で買ったホットコーヒーで冷え切った手を温める。
それでも温まらず、2本目も購入し更に手を温めること10分。
ようやく平温に戻ったが、冷え性が進んだのかこれから寒くなるツーリングに思いやられる。
グリップヒーターかウォームグローブは必要だ。


由布岳を前に

 綺麗な由布岳を見ながら別府の街に到着するころには、お日様も昇り気温が高くなってきた。


またもや由布岳

 事前に下調べしていた硫黄臭漂うにごり湯で有名な「明礬温泉」へ直行する。
明礬温泉「明礬里の湯」を探す。
カーナビで案内された場所の駐車場にはすでに観光バスに乗った団体客がぞろぞろと出てきているところだった。
「あちゃー!」遅かったか。
でもタオルなどを持っていないので単なる観光?
お土産屋に入っていくが、それなら里の湯は何処にあるのか。
やがて小さな看板が目に入る。
どうやら小道を更に上に登るらしい。


明礬湯の里

 100台ほど駐車できる大きな場所には乗用車は5台ほどあり、受付には4,5人たむろしているが、混んでなさそうだ。
自動販売機で入泉券を購入すると、いくつもボタンがありその中には温泉タマゴ(50円)の食券もあった。
あとで食すことにしようと露天風呂に入っていった。
先客は2名、あまり大きくない浴場には十分に余裕がある。
自慢の湯は乳白色の硫黄臭がほんのり漂う露天風呂。
自慢の別府を望む景色には情緒はないが、それなりの開放感があって良い。
どうせなら1mほどの柵を取っ払って、仁王立ちすると外から丸見えの状態まで持っていくと開放感最高なんだが・・。
十二分に温まったがカラットした天候で非常に気持ちが良い。


温泉たまご

 先ほどの販売機で温泉タマゴを買おうを思ったが売り切れの表示。
管理人に尋ねるとあまり時間が経ってないので売り切れ表示なのだと言われた。
手渡しで二つ買った。
 一つのタマゴは黒く変色しているがもう一方は普通のゆで卵と変わらない。
十分に温泉成分がしみ付いた卵は香ばしく、独特の風味があって珍味。
もう一つのタマゴは見かけ通りの単なるゆで卵だった。
隣の夫婦もゆで卵を無言でいただいていた。


湯の花を採取するために作られた小屋

 駐車場から団体客が降りて行った場所を上から眺めると、藁葺きの小屋がインデアンのキャンプ地さながら数十棟立ててある。
聞くと湯の花を作っているのだそうで、どんな物かと徒歩で降りていく。
規則正しく並んだ10個ほどの藁葺き小屋は家族風呂で、すべて貸切中の札が掛けて有ったのでかなりの人気のようだ。
その向かいにランダムに立てられた藁葺き小屋からは黙々と湯煙が上がり、湯の花作り小屋として使用されている。
その一つに、説明用に立てられた小屋があり、中では韓国語で団体さんに湯の花つくりや効能についてガイドが説明していた。


ロッジのような小屋が並ぶ


岡田屋の地獄プリン

 今度は程近くの岡田屋に寄る。
地獄蒸しプリンが有名でうめーらしい。
260円と少々高いが、無難なカスタードを買っていただく。
久しぶりのプリン、何年ぶりだろう。
一般のプリンとはぜんぜん違うと云われているが、食べ慣れていない口にはプリンのお味はプリンそのものだった。


カスタード地獄プリン

 明礬には泥湯で有名な「温泉保養ランド」がある。
地底から自然湧出する温泉と一緒に、地下水や粘土層が混じりあって出来たドロドロ湯である。
是非、入ってみたいと立ち寄ったが、1,050円の入浴料と続けざまの入浴がしんどくて今回は見送りとなった。
次なる目的地、赤川荘へナビをセットするため駐車所の端まで移動すると、真っ赤なフェラーリが止まっていた。
運転席には50代の女性がタオルを折りたたんでいるところで、一人で泥湯に入りに来たようだ。
成功した代償にフェラーリを買い、久しぶりの休みは一人で温泉めぐり・・。
オレもフェラーリを買うか。


またもや由布岳をバックに

 また来た由布岳を抜ける道を選択した。
面白みに欠けるが目的地へ行くためのルートだと割り切る。
途中に横道へそれてダート林道を楽しんだ?が、ムルティでは転けないよう走るのが精一杯でダートは走るものではないと思った。


由布岳

 湯布院町に到着し渋滞していたので、一本街に入ったストリートを通行する。
だが、観光地の裏道は歩行者天国のような人だかりで、徐行しながら人や車を避けて、神経をすり減らしながらの走行で、そそくさと本線へ戻った。
祝祭日は由布院へ行くものじゃないとインプットしておこう。


久住連山へ向かう

 1時すぎに通いなれてきた“やまなみハイウエイ”を通り「赤川荘」へ到着した。
一段下の駐車場には一週間前に来たときと変わらず沢山の車が駐車していた。
一杯混んでいるのかと思いながら坂を上がる。
赤川荘の玄関に入ると、靴が少ない。
前回来たときより格段に履物がないわな。
料金500円を支払い、男風呂に入ると一杯だったロッカーには空きがあり、覗くと3名しか入っていない。
ラッキー^−^。
先週は十数名が入り乱れ、非常に混雑していたので、同じ日曜でも連休が入るとこれだけ違うんかねー。


赤川荘

 やっぱりこの湯はいい〜。
なんてったって香りが良い。
硫黄の成分が身体に染み込みシャツまで伝染する。
寝具も伝染し毎晩エーを漂わせる。
洗濯したタオルもまだ匂う。
次回は同じ泉質の久住高原荘へも入るとしよう。


少しの紅葉


チャンポンを食らう

 目的の温泉めぐりは終了した。
後は帰るだけ、郷土料理の店を探すけど腹が減らないうえ、停車するほどの店も見つからない。
日田市まで戻ってくると郷土料理などの雰囲気から遠ざかり現実の世界へ戻る。
博多ラーメン屋の暖簾を見つけて飛び込むと3時とあって誰も居ない。
博多ラーメンを食べずにチャンポン定食を注文すると、老婆がムルティのことで話しかけてきた。
こんな年齢の女性でもムルティの特異性は分かるようで、真ん中辺りの入り組んだ部分を指して高級で特殊なバイクだと感じたそうだ。
顔には「もう少し若かったらナー」と書いてあった。
明礬温泉 湯の里
赤川荘 赤川温泉

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