bike touring
| ■四国ツーリング東南編〜剣山スーパー林道 1,026km 2003/11/1〜3 SAT〜MON |
紅葉が真っ盛りで、この所の気候も申し分なし。ジェベルを購入してから日帰りのツーリングばかりなので、この連休を利用してどこか遠くへ行ってみたいと考えていた。
カレンダーに目をやると、予定日には『黒川』と記入してあり、今話題の九州の黒川温泉である。距離的にはフェリーを利用するのだが調べてみると結構$高い。気軽に行こうとしていた連休にしては重すぎるので、その中間点の四国はどうかと調べてみた。和歌山からだとフェリーで3,000円ほどで行けてしまうようで、早速「るるぶ」と四国版の「ツーリングマップル」を購入し下調べに入った。
はじめは、四国のどこに行けば良いのか、また、一日でどこまで行って宿泊するのか、皆目見当もつかなかったが、両誌を熟読していくうちにルートがしだいに掴めだしてきた。そして、南紀に勝るとも劣らない、まだ見ぬ魅力的な見所が点在することが分かってきた。
予定のルートは次の通りだ。
初日、和歌山からフェリーで徳島入りし、『剣山スーパー林道』を走破しのち、高知で宿泊。
二日目、四国カルストを経由し道後温泉の「ぼっちゃん風呂」につかり、松山泊。
最終日は、高速で一気に大歩危、小歩危を見てかずら橋を堪能し、林道を通って徳島ラーメンで締めくくるつもりだった。

言わずと知れたスーパー林道
フェリーから降りてR55を南下し、県道16号線に入ったころは天気もよくて、最高の気分でトコトコランができた。

スーパー林道の入り口付近
遠くに見える山並みに『スーパー林道』は続くのだろうか?「気温、天候、風」が心地良く期待感を高める。

看板のとおり
ここまでの道のりのダートは、まるで工事現場へ行く道路のように、景色も見えず、岩肌がむき出した路面でひたすら上り坂の林道であった。ジェベルのリアハードケースにはノートPCとNikonD100を入れているので、振動で壊れはしないかと心配で、そればかり考えてライディングしていた。
やっと見晴らしの良い場所に出られて景色を撮影したのが『徳島のへそ』である。
それからはD100はショルダーバックに入れて肩からタスキに提げる方法に変更した。
この方法は以外に巧くいって、体がショックを吸収し振動にも強く、体の横にあるバックの口をあけてすぐに取り出せる。これからは、気軽に一眼レフを出し入れできるので、ツーリングフォトのクオリティーを高めてくれだろう。

剣山スーパー林道であの向こう側にひた走るんだ

山肌に続くダートロード
変化にとんだ地形のコーナーを抜けながら、剣山スーパー林道のダート路面は『どうして舗装しないの?』と考え、延々と続く80数キロ超の道が、部分的にも舗装するような跡はないのはどうしてなんだと不思議に思っていた。
お金がないのか?
舗装の必要がないのか?
でも、あってもいーんじゃないのダートの一つくらい。
と「楽しむために残してあるんだ」と勝手に解釈して、この秘境の『剣山スーパー林道』をダート林道として何年も残ってほしいと願った。

これはどこぞの異国か?いや、まさしく日本の風景
後半は慣れてきてアクセルを開けてヒヤッとする場面もあったが、どうにかスーパー林道を転倒せずに通過しR195に無事合流した。しばらくは久しぶりの舗装路の感触を堪能した後、埃まみれの体をリフレッシュするためべふ峡温泉に立ち寄った。風呂は特徴のない無色透明な泉質で、ただの銭湯に入っているような感覚・・ということで評価は☆1。
途中にネットで見つけた高知のビジネスホテルに予約を入れ、すばらしいく紅葉した山肌と渓流を眺めながらR195を高知市内までトコトコと70kmほどで快走した。市内に近づくにつれ、車の込み具合もひどくなり、車の横をすり抜けて進んで行くと、べふ峡で挨拶を交わしたスクーター奥山氏に再会する。信号で停止するたびツーリング談義に花が咲き、今後の予定とメアドを教えてもらってお別れした。
夕暮れ時の5時過ぎに高知に到着。あまりのヒジホの多さに驚きながらもファーストにたどり着いた。このホテル自慢の露天風呂やサウナに入って体から水分を抜き取り、晩餐に備えた。
はりまや橋周辺は居酒屋が沢山あり、どこに入ろうかと周辺を歩いてみたが、代表的な料理はやはり『かつおのたたき』のようで、各店、表のお品書きには必ず掲げてあった。
飲み処「久すのせ」に入って、 早速、生ビールとかつおのタタキを注文する。
のどの渇きを潤して、出てきたタタキを食したとき「冷たくない?ぞ!」生暖かい。
しかも厚みがあり、ねぎ、にんにくとあわせて口に入れると、これまで食べてきたタタキとは次元が違う味だった。
「もぐもぐ・・」この店だけの食感なのか定かでないが、「うまーい!」のは紛れもない事実である。
やはり、本場だ!スーパーの冷えた薄いベーコンのような物や、関西の居酒屋のタタキとは一味もふた味も違った。

オープンしたばかりの船瀬温泉
二日目の朝、天気予報では西南から崩る、と出ていたので、予定していた四国カルストは天候のいい日に訪れようと見送った。
見送るまでは、ソロツーリングのいい所で坂本龍馬の桂浜を起点に、朝の早よから西へ東へと行ったりきたり悩んだ挙句、何往復かして思いあぐねた末であったことを付け加えておこう。
結局、戻る方向に進路をとり、天候が悪化すれば一泊ツーリングで切り上げる予定であったが、室戸岬をめぐり阿南町に差し掛かると、ときおり晴れ間が見えてきた。ヤフー掲示板のらくだ氏に紹介された船瀬温泉で進路を練り直し、あと一日の行程を見直すことにした。
徳島市内から三日目の予定どおり大歩危・小歩危周辺へ行くことにした。池田市までの道のりをR192(一般道)を利用して行くつもりであったが、カーナビによると到着時間が18時となり暗くなるので、脇町〜井川池田間を徳島自動車道を利用した。その甲斐あって、何気なく通過してしまうような大歩危、小歩危を明るいうちに見ることが出来て午後6時ごろに祖谷温泉に到着した。

祖谷温泉(いや温泉)からのケー風呂カー
ホテルから祖谷温泉へ下るケーブルカーは乗車待ちの温泉客で混雑していたので、夕暮れ時の入浴はあきらめて、明日の朝の運転時間を聞き込み引き返した。ガソリンの給油時に池田町周辺のビジネスホテルを訪ねると、駅前に数件あり、きれいな「やましろ」が良いと進められた。
あたりはすっかり暗くなり、池田の駅前にナビで案内されると、右側にそのビジネスホテルがあった。宿泊料をたずねると少々高いが、ここに決めた。その夜も居酒屋で郷土料理を堪能し深酒に溺れていったのであった。

ホテル祖谷温泉から露天風呂に下る
翌朝7時半に祖谷温泉ホテルに到着し、1,500円の入浴料を支払いケーブルカーの到着を待つ。
ケーブルカー乗り場の案内人が待ち人が暇にならない程度に話題を提供してくれる。
質問するとケーブルカーが出来たのは20年前で、それまで谷への露天風呂は徒歩で40分掛かっていたそうだ。現在は谷への道のりは約5分で秘境の湯へ到着する。

霧の中をケーブルカーで川沿いの露天風呂へ
霧の中を250m、42度の急斜面を下るケーブルカーで、温泉情緒をかきたてる民謡がBGMで流れ、期待が膨らんだ。

まもなく250mの谷底へ到着するケーブルカー

ここに徒歩で温泉に浸かりに来る人が何人いる?

露天風呂「渓谷の湯」
40℃に満たない温度のため早あがりは禁物だ。ゆっくり体を浸し芯から温泉の成分を吸収させて、その効能を味わってみたい。
実際、8名ほどが入っていたが、一番遅く入った私より早く出た人は一人きりで、みんな30分以上浸かっていたことになる。
雰囲気や湯ざわりでは今までに入ったどの温泉より最高のランクに値する。清流は深い峡谷を流れ、人間がおいそれと近づくことができない小鳥の舞う渓谷で、まさに秘湯たるものを堪能できる場所であった。気分はサイコー!

二重かずら橋
二重かずら橋の入場料は500円で祖谷かずら橋と同額である。しかし、山深くある二重かずら橋は距離的に町から遠く、大型温泉施設もないため祖谷かずら橋に比べ観光客は少ない。二重とは男、女の大小二つの橋が掛けてあり、山間の自然と溶け込みその姿は美しい。
受付の女性に何人ほどの訪問者がいるのか尋ねると、昨日の日曜日は曇り空だったが700名ほどの訪問者があり、売り上げも40万円を超えていたそうである。しかし、「チケットの用紙(はがき付き)に50円の経費と、橋のかずら替えにも費用が要るの・・。」と教えてもらった。フムフム。

初めてでは手すりを持たないで渡るのは困難
ヘルメットをかぶり硬いブーツを履き、傘を差しながら一眼レフを気遣ってのかずら橋横断は、「怖い!危ない!」を連発し結構スリルがあった。撮影や重装備の徒歩で疲れ果て、バイクに到着するころにはメットの中を汗が滴り、シャツもびしょ濡れの有様でへとへとになった。雨の観光は距離を歩かないことだと、肝に銘じて向かいの丸石パークランドで祖谷そばを注文した。アンダーウエアを着替え、生理現象を済ませ汗が引くのを待って「気をつけて!」と笑顔が素敵なおかみさんの声を背中に聞きながら再び西へ走っていった。

フェリーで帰阪する予定であったが、全身びしょ濡れだったのでそのまま鳴門・明石大橋を経由して岐路に着くことにした。途中、R439(通称:与作)やR438は深い谷と、そびえ立つ山肌には見事なまでに染まった木々が眼下に広がり、天候に恵まれていたなら、もっともっと谷の深くに分け入って行っただろうと惜しまれた。そんな季節の四国だった。次はカルスト高原に・・・
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| ※剣山スーパー林道の起点から。中央、ファガスの森・高城から出発。右、林道を抜けたR195 | |||||